今年度は、山形県で活躍する新進気鋭の若手病理医である米沢市立病院病理診断科長の北岡匠先生に、教育講演1でお話していただいた。演題名は「ゲノム医療時代に病理部門ができること~標本の品質が命~」であり、病理界隈にゲノムの話題が浸透し始めて数年が経過し、クラシカルな病理だけではいやっていけないこの時代に、地方にいる我々も知っておかねばならない話題をわかりやすく解説していただいた。教育講演2では、大切なことながらおざなりになりがちな病理に関わる作業環境関連法規などにつき、加藤萬製作所の久保田征広先生に解説していただいた。さらに、飛塚検査科技師長はじめ関係者のご理解をいただき、合併新築オープンした米沢市立病院の検査科、病理科などの施設を見学させてもらった。最新の検査機種や機能、排気装置を見る大変良い機会になった。
病理細胞部門部門長 鈴木俊市
